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2006年8月22日 (火)

死国 石槌の矛先へ

Tengu

石鎚山をひさしぶりにリベンジした。
以前登頂したのは一般的な石鎚山の頂上と
されている弥山(1974m)までであった。
実際の最高峰は天狗岳(1982m)となる。
しかし弥山から天狗岳は岩稜を歩くため
一般登山道となっていない。
むろん、ザイルが必要なほどでもないのだが
ビブラムソールの硬い登山靴だと一枚岩だと
滑って危ない。
そのため今回はトレイルランニングシューズの
柔らかいソールを装備した。
イージーに歩け、尾根のナイフな場所を
選んでサクサクと歩く事もできた。
まあ、ここ数年、岩場を歩いてきたので
身体がかなり慣れてきたのもあるだろう。
だからって気を抜く事はできませんんけどね。
ちゃんとハーネスは装備しておきました。

Tengu04 今回は二の鎖、三の鎖の鎖場も入ってみた。
チェーンが大きいのでブラブラと振られる事もなく
しっかり岩盤に固定された状態と同じで
ほとんど恐怖心は無い。
三の鎖は斜度もあり、足場のトライアングルな
金具も裏側にまわったりしているが
腕力重視の場所でも、さほど苦労せずに登れた。
ホールドしやすいよく出来た鎖場です。

さて、天狗岳に入る前にこの岩稜を
ストレートにセミ登攀するルートである
東稜ルートに少し入ってみた。
土小屋からの一般登山道に分岐があり
東稜基部からスムーズに登れれば
矢筈岩~大砲岩~南尖峰~天狗岳
と進むことになる。
Tengu03 しかし、初めて入るクライミングルートで
ガスが濃いため、矢筈岩の正面の
岩ピークまででUターンとした。
ガスでルートを確認できないのだ。
急斜面のヤブコギゾーンをわさわさと登ってきたが
残念!!!  天候が良い時にリベンジしたいルートです。
西日本最高峰の天狗岳。また会いに来ますね。

Tengu01 ロッキーな山はドキドキ感が
生きている実感を与える。
山ヤの論理は危ないからこそ実行するのだろう。
いわゆるカモメのジョナサンだ。
バイクでもキリンがニアリーイコールかな?
ヨワヨワでもコツコツと牛歩で挑戦したいものだ。

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2006年8月11日 (金)

LEDならんたん

Lantan01 近所のホームセンターに買い物に行ったら
某F社のランタンが売ってました。
1WクラスのLEDで反射板もしっかりしてるので
珍しく良くできてるなと、ついつい所望して
しまいました。アルカリ単3が4本で15時間。
私はNi-MHを使ってみましたけど
しっかり明るいですね。
防滴仕様だし、いい感じです。

Lantan02 夏のテントでは燃焼させるランタンでは
テント内の温度が上がり不快指数が
上がってしまいます。
冬ならストーブがわりに燃焼系でも
いいのですが。
往年のN社な乾電池式ランタンより
かなりお気に入りだす。
明るさも二段階に調整できます。

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2006年8月 8日 (火)

豊かな海へ

伊良湖岬の石門を先日
パドリングのあとに巣潜りしてみた。
磯であるがやはり遠州灘の砂丘ゾーンだ。
日本海や紀伊半島とは違い
砂地の中の岩場が点在する。
魚影は少ない。手のひら程度のクジメはいるが
ちらほら見かけるメバルなどの根魚の小型のものは
いるも、けっして数は多くなかった。
少し沖合を底引きの漁船が大挙して進む。
彼らは浜に近い距離で根こそぎ魚を捕まえていく。
遠州ではこの様に岸近くで底引きをやられると
しばらくは釣れなくなると嘆くフィッシャーも多い。

Fisher02 与那国島のウミンチュに聞いた話しを思い出す。
与那国のウミンチュの狙いはカジキとマグロで
グルクンやハタ類などの一般的な魚は
全く狙わない。
一時期、隣の漁協である石垣島の船を
協定を結んで乗り入れさせる事になったそうだ。
やはり、グルクンやカツオなど
かなりの勢いで乱獲してきたそうだ。
この時、危機を感じた与那国の漁協は
再び石垣島の船が入らないように戻したのだ。

今、カジキやマグロなどの大型の
回遊魚が入ってきているのは豊富な
餌となる魚がいるからだ。
与那国のウミンチュは断言する。
その魚を漁の獲物としてないからといって
他の漁師に根こそぎもっていかれれば
それを餌とするカジキもいなくなる。
全ての環境があってこその与那国なのだ。

Fisher01 私も与那国遠征時に餌となるグルクンを
磯で釣ってましたが、他の魚は全て
放り投げていました。
沖縄本島から来る遠征の磯釣り師の人ですら
このサイズの魚はリリースしないそうだが
別に新鮮に持って帰れる訳でもないので
無駄に殺生はせずに海に戻していました。
ポイントもベストな場所を教えてもらってるのもあるけど
これだけ労せず爆釣できる環境だからこそ
大物も沿岸に寄ってくる訳なのだろう。
潜るとその海の豊かさが明確に見えてくる。
釣り糸だけでなく、直に見る事も大事だなあって
思ってしまった。
釣りの技術云々ではない。
豊かな海の姿が実感できる
そんな海が懐かしい。

実家の海は山陰の磯だ。
子供の頃に潜った時と比べ
現在ではその魚影の数が激しく少なくなっている。
伊良湖の磯でもきっと20年も前ならば
魚影も濃かったのかもしれない。
そんな中でも伊良湖の岩場には透明な嚢に包まれた
卵が産みつけられていた。
何の卵かはわからないけど
命はしっかりと引き継がれている。

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2006年8月 4日 (金)

キャンプらしいキャンプもしなくなってきたが

Camp 野営のスタイルについてだが根本的にはキャンプ場で
いかにもってのは私はあまり好きではない。
ゲリキャンと称するゲリラでの幕営がほとんどです。
ジムニーで移動する場合は車内泊も多いです。
キャンプする事が主目的ではなく
目的のための宿泊でそれがスパイシーに楽しめるなら
様々な手法もありだと思うな。

★★★なぜゲリキャンなの?★★★

キャンプ場は沢沿いに造られる事が多いです。
景色を楽しむより静かなせせらぎと木陰を
メインに設定される事が多いのがキャンプ場です。
ですが混雑すればその雰囲気すらメチャクチャです。
さらにオートキャンプのシステムが増えてきて
マニュアル通りに道具を揃え
キャンプをお金をかけて楽しむ分には良いけど、
なかなかツーリングライダーやバックパッカー
山登りに適しているとは思えません。

ゲリキャンのメリットはこんなものでしょうか。
1)  峠の東屋など景色のすばらしい場所が選べる
2)  目的の行動への準備や繋がりの良さ
3)  臨機応変に場所をかえる事ができる
4)  当日の終着地に固執する必要は無い
5)  悪天候でも場所を選べば快適な環境となる

むろんリスクも多いです。
1) 危険動物、危険人物の来襲
2) 地権者、管理者の黙認を得られない場合もある
3) インフラの未整備は覚悟のこと
4) 先客優先で基本的にはキャパは一組。(ビバーク時は協力)

今はそうでもないですが昔は職務質問を受ける
事も多かったですね。無人駅泊やバス停泊も
バックパッカーには心強い味方な時代はありました。
それこそ都市部の駅でも寝る事はできたのにね。
しかし80年代後半には締め出しの動きが加速してきた。

あくまで休息、睡眠の場所であって、バーベキューなどの
リクリエーションの場では無いので、傍若無人な
ファミリーキャンパーをごり押しするには限度があります。
とはいえ人数が増えればソコソコに羽目を外す事は
ありますけどね。
どうしても派手にキャンパーしたい人はやはり
ゲリキャンは向かないでしょう。

★★★キャンプ場だって使えます★★★

むろんキャンプ場を使う事もあります。
しかしながら基本的にソロや少人数で使う場合に
キャンプ場を使う事は少ないですね。

1) バーベキューなどファミリーキャンプが主目的な場合
2) ミーティングなど人が集まる事を目的にしている場合
3) ゲリキャン度の高いキャンプ場
4) 登山などでのキャンプ指定地
5) 長期幕営する場合は保安上キャンプ場を利用する
6) 悪天候時にロッジタイプを含め非難が可能
7) 期間外を含め空いていて気楽な雰囲気がある場合

まあ、中には北海道の様にヌシとなりて宗教じみた
キャンパーもいるので、そういう場所は真っ平御免です。

★★★宿も避けるのは時間とお金★★★

温泉宿や民宿なども利用する事はあります。

1) こだわりの宿への宿泊が目的
2) 天候や体調でゆったりしたい時に利用
3) キャンプ道具の削減のための宿泊
4) チープな旅慣れしてない方々との一般的なお付き合い

やはり判断の基準は目的の行動との兼ね合いでしょう。
金銭的にも旅に出る回数や機会を増やすために
宿を使わないという考えはあります。
ある意味、年に数回の旅に出るためなら
ゆったりした宿を利用するのは良い事だと思います。
ただし、ほぼ毎週出かける状態になると
そうも言ってられません。経済的に破綻します。

道の駅での車内泊する人々も増加していますね。
このベースになったのはやはりスキーブーム時の
夜行移動の駐車場泊などをやってきた人間が
あまり宿泊にこだわらなくなっている事に
起因してると思います。
スキーという目的重視型の人です。
またスキーヤーだけでなく夜釣りの人間も
宿に泊まる事は逆に主目的である
釣りができないので宿が全く不要な訳です。

また宿には一般的な時間の制限がつきまといます。
山小屋や釣り宿の様に特化された宿ではなく
普通の宿では基本的に朝が遅くなる傾向にあります。
山登りの夜明け前からスタートする場合や
夏ツーリングで涼しい早朝のうちに移動したい
という事もありますから、一般的な行動パターンを
要求される宿は手かせ足かせになりやすいと
いうのはあります。

まあ、キャンプでもダラダラと寝坊を決め込む時
だってあるので、それはそれでOKなんですけどね。

★★★それでも避けたい宿★★★

山小屋も混雑する山では使いたくありませんね。
無人の非難小屋などを利用するのは
気楽でいいのですが、有名な山の山小屋では
雑魚寝が悪いとは思いませんが、あまりにも
考え方が雑多な集合体になるのでトラブルも
多いので避けたいです。
それならキャンプ指定地の方がまだ良いと思います。
むろん山登りの場合は荷物を少なくするために
山小屋を使うという意味もあり、
そこらがバランスなのですけどもね。

また、ツーリングなどではユースホステルは
基本理念が嫌いなので全く使いません。
サービス云々はどうでも良い事ですが
ペアレンツと呼ばせる事自体が気にくいません。
料金をとってまで、親の気分もクソもないだろって
事です。むろん安くて、女性などでも安心できる
環境であるので利用される方はどんどん
使われればいいのですが、私にとっては"両親"を
名乗る宿なんかに払う金は無い。偽善だ。
まだライダーハウスなんかの方が
本筋を貫いてるじゃないかなあ。

まあ、ライダーハウスも学生の頃は
使った事はありますが
やはりヌシがいるのがウザッたいよなあ。
自己顕示の強いヌシは困る。
寡黙なヌシなら別にいいけどさ。
ある意味、自慢大会がしたい人にはとても
良い環境なのかもしれないけどね。

宿泊も結局のところ目的と手段の切りわけをしっかりして
その時その時のやり方を考えないといけないでしょう。
キャンプとはこういうモノだ!! 的な決めつけは
結果としてマニュアル通りなキャンプだったり
ブランド装備の収集になってしまいかねないですからね。
むろんファミリーキャンプが悪いとも思いません。
それぞれの目的と手段でそれぞれの楽しみ方なのだから。
ただ、河川敷の橋の下で大勢集まってバーベキューしてる
あの延長線のようなキャンプはもういいや。
お庭でバーベキューの方がぜんぜん良いよなあ。

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