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2006年9月15日 (金)

玉突きハスラー

中央道飯田阿智の玉突き事故が
飲酒運転が大騒ぎの中の事故ゆえに
各社報道もかなりのものだ。
スピードの出しすぎが云々言われるが
私は今の緊迫感の無い高速道路事情が
問題だと感じる。

実のところ遠州三河と南信のアクセスには
R151と飯田インターを使うためこの路線は
使うことがめったに無いが、
制限を50km/Hにしたからってどうなるものでも
ないだろう。本当に魔のカーブなら
第二東名でお茶を濁すより、こういう路線の
直線化の他、拡幅や車線数を増やす工事を
するべきなのだろう。

さて緊迫感の無い高速道路と言ったが
この緊迫感の無さがダラけた走行になり夜間
でも集中力が欠ける要因だと最近は感じる。
それはトラックの速度制限装置だ。
個人でなくある程度の運送会社であれ
現在、90km/Hリミッターが装備されて
しまっている。アクセルが踏み込め
ないようなっているタイプのものだ。

スピードが出ないから安全だというのは
間違いだと思う。いかに運転に集中しているか
がポイントなのではないか。
例えば携帯電話を禁止する法律は的を得ていると思う。
通話云々より操作時に問題があると感じるけどね。

ここ数年、夜中に高速を走っていて
ジムニーのようなヨワヨワ軽自動車が
追い抜きをかけられる事が少ない。
トラックが70~90km/Hで走っているからだ。
80で走るトラックを90で追い抜きに入る。
追い抜き車線を塞ぐので、必然的に一般車の
100km/H制限がほど遠いものになるのだ。
昔は追い抜きにノロノロ入れば
即、アオリを入れるトラックがいた。
パッシングの嵐、右ウインカー攻撃だ。
あせって走行車線に戻る車両もあった。
これが高速の緊迫感だ。

この緊迫感は漫然とした運転をさせない要因なのだ
と思う。追い抜きにも「ヨシ行くぞ!!」という気合が入る。
また全車線のスロー運転では普通車のイラツキに
なり兼ねない。事故の起こりやすい環境なんだと感じる。
以前はこのアオリトラックがいたおかげで道路交法
にはない暗黙のルールが夜の高速にはあった。
ある意味、夜の交機高速隊って感じだ。
このルールを把握すると、バイクでも車でも、
スムーズに走る事ができた。
むろん、スピードを出しすぎれば捕まる事もある。
しかし、警察だって追い抜き車線を
延々に走るファミリーカーを捕まえる事も
多かったようにも思う。
東名、名神は地方路線と違って
ネズミとりをしなかったのはそこらにあるんだと思う。
昔は杓子定規に速度とは言わず、
交通の流れを重視していたと思う。
東京都内のバイクすり抜け環境も流れを重視していた。

確かに暴走的な操作ミスの事故は減ったかもしれないが
逆にこのような玉突きの大惨事は増えているのでは
ないか。漫然と走ればこうなるのは見え見えだ。
なんでもマニュアル化する時代。
制限装置をつければ安全なんだってのも
机上の空論だったのだろうなあ。

日曜日の夕方、帰路につくために東名の下り線を走る。
東京方面の登りは渋滞でも、下り車線はけっこう
空いている。だがトラックも少なく普通車がほとんど
なのに走行車線は80km/Hで流れる。
へたすりゃ70km/Hまで落としている。
しかも追い抜き車線は90~100km/Hだ。
朝や日中は良いペースなのに、遊び疲れたのか
100km/H制限であっても夕方にはこのペースになる。
昔では考えられない状況だ。
まあ、無理する必要もないのだが、バイクですり抜けると
ある意味、緊迫感の無い東名になったなあと
実感するのも事実だ。

そういえばバイクで走っていても、200km/H以上で
かっとんで行くマシンすら見かけなくなった。
リッターバイクはこれでもかと言うほどに売れて
いるはずなのに乗り手が変わったのだろうか?
それとも取り締まりがきつくなったのか?
東京都内もバイクが少なくなり、おとなしくなっている。
結果、バイクに対するドライバーの認識も薄れ、
地方と似たようにすり抜けもかなり気を使うようになった。
以前はバイクが後ろからくれば、ドライバーは緊張して
すり抜けるスペースを確保したものだ。
今じゃ、バイクをミラーで確認し認識する事すらしない。
そこに待つのは漫然とした運転からくる事故。
そんな感じがする。
都内にもドライバー&ライダーの暗黙のルールが
あったがそれも崩れてしまっていると実感する。

ライダーもトラック運ちゃんもただのアオリではない。
アピールする運転で緊迫感を道路にもたらして
いたんだと、私は思う。
それがなくなれば、漫然とした運転の世界になる。
今では自動運転の研究までするスットコドッコイな
企業まである訳で、それなら電車やバスなど
公共交通機関を使えよって感じである。
結局、付加価値をつけて売る事しか考えない。
環境対策なら排気規制より販売台数を規制する
法律を作ってしまえ!!

ともあれ、これからは漫然運転からくる玉突き
などの事故がどんどん増えるのだろうなあ。
今年の夏には高速の高架から墜落する事故も多かった。
これなんかは漫然な運転から来てるのでは?
ダラダラ走るからメリハリもなくそのままの
スピードで進入する。飛ばせる場所、落とすとこ。
それがわからないのは自分の乗ってる車の
限界を全く知らないドライバーが増えているって事だ。

なんでも自動化した車はさらに人間をダメにする。

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2006年9月12日 (火)

二川の立岩へ

Tateiwa05_1 ロッククライミングの練習をしなきゃ。
という訳で近所で初心者向けの岩の山が
東海道二川宿にほど近い立岩です。

二日連続でちょこちょこと入ってみましたが
先行者は1人入ってる程度で混雑もせず
スズメバチも今年は安心な感じです。
ただまだまだ残暑で暑いのは暑いわあ。
Tateiwa02_2 稲荷の御社の裏、正面の南壁の前へ
ひさしぶりに来たら右手に鎖が設置されて
山頂へさくさく入って準備しやすいように
してあった。せっかくなので
ちょっと鎖場を登ってみました。
登りきると南壁の様子がよくわかります。
けっこう上部の岩盤はオーバーハング
してんじゃないか!! ぎょへ~~~!!
しかしこの壁を越えないと初歩的な
Tateiwa03_1 クライミングルートすら
入れないんだよなあ......道は険しい。
そうは言っても、この立岩もそれなりに
死者は出てる場所なんで、イージーでは
ないんじゃない?
頂上から50mザイルを降ろすとちょと足らないらしい。
2ピッチくらいかなあ。
途中にはテラスはあるんですけどね。
Tateiwa04 でもまだ南壁をアタックするにはヨワヨワなので
トップロープをガッチリ確保して
西壁のまだちょっと傾斜のある
迂回路に近いカンテを何度か登ってみる事にしました。
最初に垂直に近い場所はやはり
筋肉使うなあ。
筋トレの必要性を感じるわ。
まずは立岩の南壁を征したいなあ。
徐々にコースを増やしていくしかないかあ。
Tateiwa06 でも、トップロープを確保すれば
ソロでも練習できるので、まあ良い場所では
あるかなあ。場所も近いしね。

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2006年9月 7日 (木)

パンク爆裂都市伝説

以前から良く聞く話しでハードチューブのパンクでは
修理出来ないという、まことしやかな噂が流れ
オフロードバイク系のMLなどにも定期的に
その話しが出ていました。
私はあまり、ハードチューブでパンク修理しても
剥がれる事は無かったし、まわりの揉み系ライダーで
剥がれてしょうがないって人もいなかった。
ちょっとタイヤメーカーに納入されているチューブメーカー、
パンク修理のパッチのメーカーにその旨をお伺いした
事があります。2003年の調査内容ですが、
そんなに大きく変わる技術革新も無いと思いますので
折角なので、ブログに記載しておきたいと思います。

内外ゴムさんのご回答

> チューブの材料は一般的にはブチルゴム
> (合成ゴムの1種)が使われます。
> チューブの役目は空気を保持することに 
> ありますので、いろいろあるゴムの中で
> ブチルゴムが最も空気透過性が小さいからです。
> 一方 衝撃を受けたときのタフネスさや架橋反応的な
> 面から考えた接着性は天然ゴムが勝ります。
> したがって、モトクロスの競技をされる方のように 
> 空気保持が短期間で良い場合はそのタフネスさを
> 生かした天然ゴム製のチューブも使用されています。
> 弊社はパンク修理材の販売をしていないので、
> パンク修理材の専門知識はありませんが、
> 一般的に考えて、所定どおりの処方で
> パンク修理されれば天然ゴムでもブチルゴムでも
> 問題がないのではと考えます。むしろ化学的には
> 天然ゴムの方が接着性はやや優れていると考えます。
> したがってご質問の<天然ゴムの方がはがれやすい>
> という点に関しては体験からきたと思いますが、その差
> は<使用条件>によるのでは ないかと考えます。
> たとえば天然ゴム製のチューブをモトクロスのように
> 低内圧での走行となりますと タイヤはもちろんのこと、
> 中にはいっているチューブもタイヤの変形に伴って
> 大きな変形をうけ、修理技術と相まって場合によっては
> はがれるという経験をなされたのではないかと考えます。
> 以上回答いたします。今後とも弊社製品をご愛用
> いただきますよう お願いいたします。
> 内外ゴム 品質保証部

マルニ工業さんのご回答

> 内外ゴム様の回答は正しいと思います。 
> また、当社のパッチは天然ゴムが主成分に
> なってます。 ですから、その意味では、
> 通常のブチルのチューブよりもハードチューブの方が
> 接着しやすいのです。 しかし、本来パンク修理は、
> 接着の技術が要求されるプロフェッショナルの仕事です。 
> 通常の自転車のパンクでしたら要求性能は
> さほど求められませんので、素人の方でも充分に
> 出来ますが、競技用のタイヤなど過酷な使用条件の
> タイヤ/チューブでは、知識と技術と経験が
> 要求されます。 ハードチューブのパッチが
> 剥がれ易いというのは、内外ゴムの方が
> 言われているように、タイヤの使用条件と
> 修理技術の関係で剥がれやすいように感じられ
> ているだけだと考えます。 あと、考えられる事は、
> パンク修理に「ゴムのり」を使用している時は、
> 激しい走行でタイヤが熱くなり、その熱でゴムのりの
> 接着強度が弱くなる事があります。 当社では、
> バイクや自動車用のチューブの修理には
> 化学反応をして、熱に強いタイプ
> 「バルカーン(加硫接着剤)」を勧めていますが、
> 塩素系溶剤が入っているため、業務用にしか
> 販売されていません。
>
> 念のために、チューブのパンク修理の基本も
> 書いておきます。
> 1.修理面の汚れをきれいにする。(油汚れなどある時は
> 溶剤で拭き取ってください)
> 2.ばふ掛けを丁寧に行う。 パッチより少し大きめに
> まんべんなく行う。(削りすぎて、チューブに深い
> 傷を付けないようにも注意)
> 3.ゴムのり(バイク用にはバルカーン(加硫接着剤)を
> 使用して下さい。)を薄く、均一に塗る。 
> たまりが出来ないように注意して下さい。
> 4.ゴムのりは良く乾燥させる。 
> 特に湿気の多い日は長めに乾燥。
> 但し、直射日光は避けて下さい。ゴムが劣化します。
> 5.圧着はパッチの中央から空気を追い出すように
> ローラーで押す。特に、エッジを丁寧に圧着して下さい。
> マルニ工業 技術部

つまりはちゃんと修理作業すれば、
逆にハードチューブの方がしっかりと
接着できるはずです。
行きつけのバイク屋さんも剥がれる事はないよなあって
言ってましたね。要は作業者がしっかりやってるか
適当にやってるかの違いでしょう。
しっかりと身につけておきたいものですね。

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2006年9月 5日 (火)

速報 おわら風の盆

Owara02_4速報!! おわら風の盆 2006
今年は3日間で30万人の集客だったとか。
2000年がピークだったけど、
また増えてきて二年連続で増加に
なったようです。
初日の1日は雨が降ったりもして
混乱したようですが、
私の入った2日の中日は
18時頃に夕立が降るも、天気は回復し
粋と艶のおわらを体感できました。
雨はとにかく胡弓と三味線の敵。
少しでも厳禁な世界です。
なかなか神経を使いますが
子供たちは素直で雨が降り始めると
大喜びでしたね。やはり子供にとっても
ハードスケジュールなのかも。
Owara01_2 実際は15時から開始し、
観光ツアー用の演舞場の19時までは
各町の家を回って町流しや輪踊りを
しておりました。
実はこの時間は観客も少なく、
様子をゆっくり見る事もできて
胡弓のお話を伺う余裕もありました。
でも徐々に観光客は増えてきて
けっこう移動も大変でしたね。
今回は駐車場から自転車で移動して
通行規制でも機動力を確保して
あっちゃこっちゃを駆け回ってました。
八尾の駅から東新町の奥まで。
けっこう裏路地も覚えちゃったな。
Owara03_3 早い時間では子供もしっかり
一緒に踊って豊年踊りと
呼ばれる農作業の動きを
取り入れた踊りで、輪踊り
などには踊りやすい踊りですね。
最初は上新町の町流しを一緒に歩いて
見ていました。
Owara04_3 また、諏訪町の
男女3人ずつの
男女踊りをちょうど
目の前で見ることが
できました。
この時間はお店や
各家庭の御祝儀を
いただいた所を巡回
するというかたちでした。
Owara05_1 日没後はやはりしっとりした
雰囲気の踊りがメインに
なってきますね。
シュタっと粋な男踊り、
艶かしい女踊り。
天満町は少し離れた場所なので
混雑する時に見学するにはオススメな穴場です。
ラブストーリー仕立てでロマンスも表現!!
Owara06_4 23時を過ぎると、ツアー客は
帰宅開始します。しかし、
本番はこれから。徹夜で
踊りは続きます。
それでも残ってるお客も
かなりの人数です。
胡弓部隊の調整作業の
風景です。この三味線と
胡弓の音がしはじめると
どこからともなく奇麗どころの姐御が集まってきて
踊りになったりします。
なかなかスゴイもんだすね。
Owara08古い街並みを残す、
日本の道百選通りの
東新町と諏訪町は
人気です。
深夜になると編笠を
付けない女性も増えてきます。
けっこう綺麗な方が多いのです。
Owara09 富山は三大ブス産地
なんて言ったのはどこの
ドイツだ?全くもって
失礼なもんだす。
めっちゃ綺麗やん。
真夜中に不思議な
光景が続きます。
いいね。
今度はゆっくり
見てみたいな。
Owara07_1 光の少ない石畳を
町流しする東新町の
衆です。

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