パンク爆裂都市伝説
以前から良く聞く話しでハードチューブのパンクでは
修理出来ないという、まことしやかな噂が流れ
オフロードバイク系のMLなどにも定期的に
その話しが出ていました。
私はあまり、ハードチューブでパンク修理しても
剥がれる事は無かったし、まわりの揉み系ライダーで
剥がれてしょうがないって人もいなかった。
ちょっとタイヤメーカーに納入されているチューブメーカー、
パンク修理のパッチのメーカーにその旨をお伺いした
事があります。2003年の調査内容ですが、
そんなに大きく変わる技術革新も無いと思いますので
折角なので、ブログに記載しておきたいと思います。
内外ゴムさんのご回答
> チューブの材料は一般的にはブチルゴム
> (合成ゴムの1種)が使われます。
> チューブの役目は空気を保持することに
> ありますので、いろいろあるゴムの中で
> ブチルゴムが最も空気透過性が小さいからです。
> 一方 衝撃を受けたときのタフネスさや架橋反応的な
> 面から考えた接着性は天然ゴムが勝ります。
> したがって、モトクロスの競技をされる方のように
> 空気保持が短期間で良い場合はそのタフネスさを
> 生かした天然ゴム製のチューブも使用されています。
> 弊社はパンク修理材の販売をしていないので、
> パンク修理材の専門知識はありませんが、
> 一般的に考えて、所定どおりの処方で
> パンク修理されれば天然ゴムでもブチルゴムでも
> 問題がないのではと考えます。むしろ化学的には
> 天然ゴムの方が接着性はやや優れていると考えます。
> したがってご質問の<天然ゴムの方がはがれやすい>
> という点に関しては体験からきたと思いますが、その差
> は<使用条件>によるのでは ないかと考えます。
> たとえば天然ゴム製のチューブをモトクロスのように
> 低内圧での走行となりますと タイヤはもちろんのこと、
> 中にはいっているチューブもタイヤの変形に伴って
> 大きな変形をうけ、修理技術と相まって場合によっては
> はがれるという経験をなされたのではないかと考えます。
> 以上回答いたします。今後とも弊社製品をご愛用
> いただきますよう お願いいたします。
> 内外ゴム 品質保証部
マルニ工業さんのご回答
> 内外ゴム様の回答は正しいと思います。
> また、当社のパッチは天然ゴムが主成分に
> なってます。 ですから、その意味では、
> 通常のブチルのチューブよりもハードチューブの方が
> 接着しやすいのです。 しかし、本来パンク修理は、
> 接着の技術が要求されるプロフェッショナルの仕事です。
> 通常の自転車のパンクでしたら要求性能は
> さほど求められませんので、素人の方でも充分に
> 出来ますが、競技用のタイヤなど過酷な使用条件の
> タイヤ/チューブでは、知識と技術と経験が
> 要求されます。 ハードチューブのパッチが
> 剥がれ易いというのは、内外ゴムの方が
> 言われているように、タイヤの使用条件と
> 修理技術の関係で剥がれやすいように感じられ
> ているだけだと考えます。 あと、考えられる事は、
> パンク修理に「ゴムのり」を使用している時は、
> 激しい走行でタイヤが熱くなり、その熱でゴムのりの
> 接着強度が弱くなる事があります。 当社では、
> バイクや自動車用のチューブの修理には
> 化学反応をして、熱に強いタイプ
> 「バルカーン(加硫接着剤)」を勧めていますが、
> 塩素系溶剤が入っているため、業務用にしか
> 販売されていません。
>
> 念のために、チューブのパンク修理の基本も
> 書いておきます。
> 1.修理面の汚れをきれいにする。(油汚れなどある時は
> 溶剤で拭き取ってください)
> 2.ばふ掛けを丁寧に行う。 パッチより少し大きめに
> まんべんなく行う。(削りすぎて、チューブに深い
> 傷を付けないようにも注意)
> 3.ゴムのり(バイク用にはバルカーン(加硫接着剤)を
> 使用して下さい。)を薄く、均一に塗る。
> たまりが出来ないように注意して下さい。
> 4.ゴムのりは良く乾燥させる。
> 特に湿気の多い日は長めに乾燥。
> 但し、直射日光は避けて下さい。ゴムが劣化します。
> 5.圧着はパッチの中央から空気を追い出すように
> ローラーで押す。特に、エッジを丁寧に圧着して下さい。
> マルニ工業 技術部
つまりはちゃんと修理作業すれば、
逆にハードチューブの方がしっかりと
接着できるはずです。
行きつけのバイク屋さんも剥がれる事はないよなあって
言ってましたね。要は作業者がしっかりやってるか
適当にやってるかの違いでしょう。
しっかりと身につけておきたいものですね。
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コメント
そうだったんだ。僕は実際に、ノーマルチューブもヘビーチューブも修理したことあるけどそれが剥がれたという経験は無いです。でもヘビーは修理しにくいという認識でした。
で、D社のへービーは天然ゴムで、B社のヘビーは天然じゃないということでここ数年、チューブはB社のヘビーです。
まだB社のチューブをパンクさせたことがないので修理がどうこうというのは分かりません。
ま、タイヤ交換の時には慎重にして、あとはエアを多めに保っていればパンクってそうそうするものじゃないよね〜。
投稿: ss | 2006年9月 7日 (木) 17時38分
こんばんは
僕は未だにパンク修理をした事がありませんので、
勉強になります(笑)
チューブの修理だけでなく、タイヤの交換等の整備も出来る様にならないといけませんね。
噂に惑わされずに正しい知識を身につけたいです。
投稿: 佐藤@静岡 | 2006年9月 7日 (木) 20時22分
自分の経験では、ノーマルでもヘビーでも、SSさんのように修理後剥がれたことはないです。
あ、一度だけはがれたことあるけれど、それは修理後2年くらいしてから、しかも林道内で低圧走行時でした。
ヘビーチューブで修理していたら周りから「また空気漏れるよ」と非難を受けたことも確かにあるけれど、自分は「修理可能」と実体験を元に伝えていました。
やはり、噂は噂、だったら自分で試して判断してみて、というべきなんだろうなぁ。
剥がれやすい場合って、補修個所をヤスリではなくガソリンで拭いたり、ゴムのりが少なかったり、というのがほとんどだと思います。
ちなみに、パンク修理でもっともやってしまう失敗はレバーによる噛み込みパンクですよね。自転車もバイクも。
投稿: 633B | 2006年9月 7日 (木) 23時18分
SSさん、B社のようなのもあるんですね。
まあでもどれもしっかり作業してれば
安心なんでしょうね。
そうなんでしょうね...
トラ車のように空気圧を極端に落とさないで
走りきるのも、パンクでタイムロスするより
クレバーな走りと言えますね。
特にビッグオフは重量がありますからね。
サトーさん知識より実践で大丈夫だよ。
きっと...(自信ナシ)
でもまあレバーとパッチなど道具は
オフ車を沢山所有してるし
揃えておいた方がいいとは思うな。
(もう持ってたらゴメンね)
浜松周辺であれば最悪、SUEちゃ~ん引き揚げて!
って泣きつくことも可能ですけど、
ロングツーリングだったり、山の中だと
自分でなんとかしなきゃダメなんで
場数踏めば必然と身につきますよ。
(SUEちゃんに泣きつくのは私の得意技になりつつ...)
アフリカでブロックタイヤなら別に
大騒ぎするほどタイヤを外すのは苦しくないしね。
TTにミシュランBAJAなんて全然外れないのに
比べれば楽チン!!
まあでも予備チューブを持ってくのが
一番安心だけどね。
予備は軽い普通のチューブでいいもんで。
投稿: きぐぱんくろっかー | 2006年9月 7日 (木) 23時31分
タイヤのエアーを落とさなくてはならないのは美馬のモトクロスコースのみ!あとは標準でOKです。
エンシュナダでも2.5で問題なかったもんね〜。
投稿: ss | 2006年9月 8日 (金) 16時31分
2.5は男だなあ...
私はだいたい1.5ミニマムくらいかしら。
高速でも2.0~2.2くらいだったり。
にゃー!
投稿: きぐっち | 2006年9月 8日 (金) 18時35分