東濃グラナイトイン
梅雨は穴の季節。
今週末は雨も降るので
予約をして
岐阜県瑞浪市の
東濃地科学センター
瑞浪超深地層研究所へ!!
まさに日本の地下核実験の場だ。
もちろん核兵器の爆破実験ではありません。
元来は旧通産省でウラン鉱床の東濃鉱山
調査から始まり核燃料サイクル機構の
高レベル放射性廃棄物の埋設工事のための
地下水、地震などの実験が開始されました。
現在は日本原子力研究開発機構の管轄になっています。
計画は地下1000mの立坑を堀り
500m(中間ステージ)と1000m(最深ステージ)に
実験のためのフロアを造り実験を行うのです。
防音ハウス内の立坑のヤグラです。
外壁は発破の防音もかねています。
三井三池製作所製のヤグラで
現在は200mまで掘っており
まだまだ先の話ですが
170mまでは堆積岩層で礫岩や砂岩ですが
そこから下は御影石でも知られる
分厚く硬い花崗岩層なのです。
もちろん鉱山の価値も無いガッチガチの
岩盤の実験なのです。つまり
本当のグラナイトインを造っている訳だ。
立坑は直径6.5mの主立坑と
直径4.5mの通気立坑の二本を
掘削しています。
100mごとに予備ステージとして水平坑で
主立坑と通気立坑をつないでいます。
避難や実験を行う場になっており
200mの掘削現場ではなく
この100m予備ステージまで
下がり見学する事になります。
100m予備ステージから
200mの掘削現場を見下ろします。
ちょっと埃っぽいけど
なんとか見えるのがいいね。
水中カメラ装備の
外付けストロボで光量を稼ぎます。
案内のオネーサマも
デジカメでこれだけ撮れてるのも
珍しいようで、かなりビックリしてました。
うーん、グラナイトインなジオフロント!
100mの予備ステージの状況です。
漏水対策もあるし、
地下水脈の流れの
実験も行われています。
炭鉱や鉱山の雰囲気ではないですね。
むささびさんのダムサイトの状況に
似てますね。
ちなみに大騒ぎになった高知の
核廃棄物処分場候補は
この東濃の実験のノウハウを使い
実践の高レベル放射性廃棄物の処分場
となる訳です。東濃には埋設するという
訳ではないのです。
また、六ヶ所村の廃棄物保管は
あくまで低レベル放射性廃棄物です。
帰りに日本原子力研究開発機構の
もう一つの施設の外観を見てきました。
東濃研究学園都市にある
土岐プラズマリサーチパークの
核融合科学研究所です。
ここでは核融合に必要なプラズマを
発生させる世界最大の大型ヘリカル
装置があります。日本が核融合関連を
やってるとは知りませんでした。(無知)
初期の水素爆弾は核融合のための
熱エネルギーを核分裂による原子爆弾を使います。
核融合を制御するのに原爆を使う訳には
いかないですからね。超伝導を利用して電子と
原子核をバラバラなプラズマ状態に維持する
実験で、プラズマ状態の燃料を1億℃に
する事で核融合させる訳です。
果たして我々は太陽を手に入れる必要はあるのか?
今でも手に余ってるのにさ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
この後、コニカ現場監督ズームで
撮影した写真の現像があがりました。
同じアングルで予備撮影してたのですが
やはり特化された性能はスゴイね。
ストロボはガイドナンバー35とも
推定されるゆえにかなり綺麗です。
暗闇には現場監督!!
この性能をコンパクトにまとめた
コニカは今もう...
コニミノ、そしてソニー。
ちょっと残念。
投稿: キグ補遺 | 2007年6月30日 (土) 11時20分