遠州三山 医王山油山寺

袋井市街地の南側から

北側へ移動して

目の霊山と呼ばれる

医王山薬王院油山寺。

もちろん遠州三山の一つです。

行基が薬師如来を安置しており

特に目に効くと言われます。

また、軍善坊大権現は

足腰に良いという事で

私の足にも御利益を期待したいなあ。

礼拝門の手前には杉天狗と

書いてある天狗の鼻のような

造形の根っこが鎮座します。

可睡斎と油山寺の周辺は

ヤマハの袋井テストコース

の近所になります。

でもしんみり静かな風景です。

竹林も魚眼でぐんにゃり。

油山寺の名前の由来は

石油が湧き出たためなんだそうです。

「あぶらやま」と呼ばれる地。

油田があるのは新潟だけではなく

御前崎周辺にも油井があったからね。

礼拝門の中に入ると

るり色の屋根瓦が目立つ

宝生殿が鎮座します。

不動明王が安置されています。

横には薬師如来って書いあるのに。

大きな数珠をくるくる回すと

カコカコカコと心地よく鳴り響きます。

数珠の数はやはり108個なのかなあ。

暗がりの渓谷道を上がると

薬師本堂と三重塔が

山頂部分に現れます。

三重塔は国の重文で

空海の大日如来像が安置されています。

薬師本堂に入ると

絵馬がわんさかと

かけられています。

病気平癒の願掛けです。

特に目の病ため五円玉を縫い込んで

「め」の字にしてある布もあったりします。

本尊の薬師如来の真言は

「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」

隅っこに蝉の脱け殻を

集めた千羽鶴のようなモノが

奉納されていました。

地中の闇から日の光の見える

地上へ。という事なのかな。

目が見えるようなるという

願掛けなのかもしれない。

本堂には誰もいなかったので

質問はしてないのですけどね。

朱印も頂いて

きました。

油山寺は

真言宗智山派

のお寺です。