熊野牛王神符のお烏さん
最近は朱印ばかりなので
護符を紹介しましょう。
数年前に揃えたものですが
熊野三山でそれぞれで頂く
熊野牛王なる宝印神符です。
烏の絵を図案化し木彫りで手刷りのものです。
烏は古来、熊野の神使とされ
日本サッカー界でも有名な八咫烏だね。
まずは熊野本宮大社の熊野牛王神符。
お烏さんの数は八十八羽です。
この神符は鎌倉時代には
「誓約書」にも使われはじめ
江戸時代には「起誓文」の
代わりにも使用されました。
公式文章としての効力もあったのです。
古くから熊野権現への誓約を破ると
熊野大神の使いである烏が一羽亡くなり
本人も血を吐き地獄に落ちると信じられて
いるからです。お正月番組の「雪之丞変化」
でも、血で署名を書かせていましたね。
旦那に奥様が浮気封じの意味合いで
書かせる事が多かったようです。
これは熊野那智大社の熊野牛王神符。
お烏さんの数は七十二羽です。
ともあれ、熊野牛王神符は
災難から護ってくれるのです。
竈の上ならば火難を免れ、
門口ならば盗難を防ぎ、
懐中に忍ばせて乗り物に乗れば
酔いもなく災難も免れるそうだ。
また、病人の床に敷けば病気平癒となる
パワフルなものです。
最後は熊野速玉大社の熊野牛王神符。
お烏さんの数は四十八羽です。
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