三瓶山と八雲山の神話
山陰道の石見国および出雲国
の神社を巡ってみました。
石見国の一宮は三瓶山の麓に
ある物部氏の祖神を祀る
物部神社です。神紋は
「ひおい鶴」と呼ばれ鶴に乗って
降臨した宇摩志麻遅命に由来します。
■ 石見国一宮 物部神社
■ 近代社格 国幣小社
■ 主祭神 宇摩志麻遅命
■ 島根県大田市川合町川合
一瓶社という境内末社があり
祭神がこの地を平定した時に
三つの瓶を据えおき、三瓶山
の由来になっています。
1番目が物部神社の一瓶社、
2番目が浮布池の邇幣姫神社、
3番目が三瓶山の三瓶大明神
写真は「夜泣きタブ」で木の空洞に
一晩寝かせると夜泣きが直ると
いう子育ての御神木です。
神社に珍しく聖天さんが祀られていました。
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出雲国の一宮は出雲大社が
有名ですが松江の南に位置
する熊野大社も一宮です。
出雲国風土記で熊野大社と
杵築大社(出雲大社)が名神大社
の称号を与えらたとされます。
加夫呂伎熊野大神櫛御気野命
は素戔嗚尊の別神名です。
熊野三山の元という説もあるけどね。
■ 出雲国一宮 熊野大社
■ 出雲国神仏霊場15番
■ 意宇六社
■ 日本火出初社
■ 近代社格 国幣大社
■ 主祭神 加夫呂伎熊野大神櫛御気野命
■ 島根県松江市八雲町熊野
駐車場の大判焼きは
大黒さんのお顔じゃん。
あんこたっぷり!!
遅い時間だったので
サービスでおまけつき!! 感謝!!
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八雲山(424m)を挟んで
熊野大社の反対側の山麓に
ある須我神社は出雲の国名の
起源でもある日本最古の歌を
八岐大蛇を倒した須佐之男命
が歌った地であり、初めての
宮殿を作ったとも言われます。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに
八重垣作る この八重垣を」
■ 須我神社
■ 出雲国神仏霊場16番
■ 日本初之宮 和歌発祥之遺跡
■ 近代社格 県社
■ 主祭神 須佐之男命・奇稲田比売命
■ 清之湯山主三名狭漏彦八島野命
■ 島根県雲南市大東町須賀
八雲山の中腹にある
奥之社磐座である
通称「夫婦岩」です。
ここが須我神社の
原社地で大きい岩は
高さ7m、周囲18.8mもあります。
須我山主峰の八雲山を
登頂します。八雲立つ
その景色の山の上。
八岐大蛇退治の祝賀に
櫛稲田姫が弓を盥に結び、梅枝で弦を
打ち鳴らした楽器の音に感動して
須佐之男命は和歌は歌われたそうだ。
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縁結びで知られる
素戔嗚尊と稲田姫命の
新居を構えた地です。
もちろん夫婦で御祭神と
なっております。 写真は奥の院
佐久佐女の森にある「鏡の池」です。
占い用紙に硬貨を乗せて浮かべ、
縁の遅速を占うんだそうです。
初めての正式結婚をした神様
ってことらしいでやんす。
■ 八重垣神社
■ 出雲国神仏霊場14番
■ 意宇六社
■ 近代社格 県社
■ 主祭神 素戔嗚尊・稲田姫命
■ 島根県松江市佐草町
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