博士の異常な愛情
北朝鮮は相変わらず核兵器に
萌えている。そんな時代なもんで
「博士の異常な愛情」でも観て
みたぞ。キューブリック映画で
一番好きなのは「シャイニング」
だけど、定番の「2001年宇宙の旅」
はそんなに崇拝していないのよね。
「バリーリンドン」もピンと来ないし、
「時計仕掛けのオレンジ」も熱狂的に
好きにはなれないかもしれない。
実は、「博士の異常な愛情」を
観てて「フルメタルジャケット」
は路線的に近いのかもしれない
なんて思ったりもしたかなあ。
邦題が思いっきり誤訳として有名だ。
Dr.STRANGELOVEは名前だもんね....
オープニングにB-52の空中給油の資料映像を
利用したのは性的イメージだとの事。
有名なペンタゴンのセット。
映画を観てて古さを感じ
させません。これがスゴイ
かもしれないよなあ。
B-52の飛行シーンは模型の
合成だが、しっかりした特撮になってますしね。
模型相手のカメラワークも侮れません。
「アルマゲドン」でもオマージュ
ってた核爆弾でロデオの
この映画の象徴的なシーンです。
まじめな映画にすると問題なため、
ブラックなギャグとして話しを
展開するしかなかった当時の
米ソ冷戦下の状況を実感します。
「ピンクパンサー」シリーズは
これまた好きではなかったが
ピーターセラーズのすばらしさを
実感できる映画でもありました。
大統領、博士、マンドレーク大佐の3役をこなし、
それぞれ個性的にキャラが立ってます。おそるべし。
ちなみに当初、パイロットの4役をやるそうだったが、
それはキツイって事でロデオはスリムビケンズが
請け負ったって感じのようですね。
ラストのSunny Dayって歌う
原爆と水爆の実験シーンの連発。
ビキニ環礁のクロスロード作戦
の有名なシーンから、太平洋
実験場の水爆実験まで....
これは戦艦長門も沈まなかったって原爆の実験かな?
水中核実験では海底の岩盤がぶっとんで土砂の
冠が特徴的です。でも水兵はこの放射能の霧を
たっぷりと吸い込んでしまうのですけどね........
ビキニでの1回目は海上160mの空中実験、
2回めは水面下30mでの水中実験でした。
1986年にアメリカで制作された
クスロードフィルムプロジェクトの
番組をNHKで放送した
「RADIO VIKINI」がすごく良くできた
番組でした。クロスロード作戦後も
ビキニでは21回の核実験を行っています。
ネバダでは戦術核兵器や地下核実験も行われ
ましたけどね。水爆の空中実験はまさに太陽が
そこにあるという状況だわ。
海水面に蒸気の雲が出来ています。
今では地下核実験しか許されず、
当時は大気圏実験やら、なんでも
かんでもやっていましたよね....
しかしながら、水爆は規模が違います。
キャッスル作戦では第五福竜丸の
巻き添えもありました。水爆も聞かなくなった兵器に
なりましたが、原爆は相変わらず弱小国家の力の
象徴とされていますよね......
アフリカの爆弾じゃあないけど。
ハイルヒトラーと叫びたくてしょうがない
ストレンジラブ博士のように、北朝鮮の
人民は教育されているのだろうなあ。
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