上醍醐散策の醍醐味
醍醐寺を散策してみましょう。
修験道は江戸時代では
真言宗系の当山派(醍醐寺三宝院)と
天台宗系の本山派(園城寺聖護院)
に別れていました。
醍醐山の山下は下醍醐といい、
山上は上醍醐と呼ばれ、特に
上醍醐は修験の聖地とされます。
金堂(国宝)は醍醐寺の本尊である
薬師如来が安置され、現在は西国三十三所の
准胝観音の仮住まいともなっています。
写真は五重塔(国宝)です。醍醐天皇
の菩提を弔うために建立されました。
下醍醐から上醍醐への
片道1時間弱の参道を歩きます。
途中には豊臣秀吉の開いた
「醍醐の花見」の会場となった
鎗山の花見御殿の跡地がありました。
なんか思ったより狭いのですが
豪華な花見で有名でしたからねえ。
純浄観は槍山から御殿を
三宝院に移築したものだそうです。
西国三十三所で一番
ハードな山道と言われる
参道も、昨年の准胝堂の
落雷による全焼で参拝者も
少なくなっていますが、
コンスタントに挨拶を交わす
事になりますね。写真は稜線の
峠(鞍部)です。醍醐山の稜線
まではひたすら標高を稼ぎます。
上醍醐に到着しました。
梅雨の時期は緑が
鬱蒼としていますね。
紅葉の時期は綺麗だろうなあ。
写真は国宝の清龍宮拝殿です。
清龍大権現は空海の修行した
唐の青龍寺の守護神(女神)です。
醍醐水は聖宝理源大師の
開創のおり、地主神の
横尾明神に会い、この
霊泉が湧出したそうです。
「ああ醍醐味なる哉」という言葉
を残して横尾明神は消えました。
古名の笠取山から醍醐山と
改名した醍醐寺発祥の霊泉です。
醍醐とは乳製品で五味の最上の
意味で、仏法にシンクロさせています。
背後には焼失した准胝堂跡地が鎮座します。
准胝堂からさらに奥へ進むと
国宝の薬師堂が鎮座します。
山上伽藍最古の建造物で
1121年の再建ですが国宝に
指定されています。歴代の聖帝が病気平癒の度に
金箔を尊像に貼り加え箔薬師と呼ばれるんだって。
醍醐天皇勅願で建立
された五大堂です。
不動明王、降三世夜叉明王、
軍荼利夜叉明王、大威徳明王、
金剛夜叉明王の五大明王(重文)
は五大力さんと親しまれ祀られています。
中央に鎮座する不動明王像はかなり迫力が
あります!! また紅白の力餅が知られます。
醍醐山頂とされる
上醍醐陵(450m)の
宇治川を展望できる
丘陵部には開山堂
(重文)と如意輪堂(重文)
が建立されています。
如意輪堂は黒くシックな
色合いで、紅葉の時期
に来てみたいにゃあ。
清龍大権現の本地仏は
准胝観音と如意輪観音です。
開山堂は1606年
豊臣秀頼の再建で
山上最大の建造物です。
聖宝理源大師、弘法大師、
観賢僧正の像が安置されているそうです。
参道と山上堂宇の
詳細の地図です。
醍醐山のメインピークは
横嶺峠と上醍醐陵の中間にある
454mピークと思われますが
横嶺峠までは行けないと表示もあったので
今回は上醍醐陵(450m)で良しとしました。
下山してから茶屋で
手作りアイスキャンディ
でクールダウン!!
抹茶味をチョイスしたよ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント