ちょっとはやすぎた焼岳
核融合科学研究所の雨だったので
土岐から松本へ移動。超軽量
ザックをカモシカスポーツに寄って
探しオスプレイのエクソス34を調達よ。
さらに日没の安房峠を越えて
新穂高へ移動し露天風呂をハシゴだ。
栃尾と新穂高の河原の温泉に入って
中尾温泉の林道奥の駐車場で就寝。
26日は天気も良くなったので7時から
焼岳登山を中尾温泉からピストンでアタックだ!!
駐車場から焼岳を見上げるとまだ雪は残るけど
安全を確認しながらのアプローチだな。
中尾温泉登山口の駐車場で私以外は
ソロ2名、ペア1組の入山だけでした。
ピストンの日帰り往復なので
車内泊だけどラストで私がのんびり出発。
ひたすらアルバイトで高度を稼ぎます。
ウッズの切れ間から笠ヶ岳や写真の錫状岳が
ワクワク感をキープしてくれるね。
白水ノ滝の展望地に到着。
神通川水系の蒲田川足洗谷の
上流部の滝だ。焼岳の北斜面
の白水谷の筋だが
溶岩流のためか赤いヘマイタイトな
岩盤が確認できますね。分岐林道が
あったので滝壺探険隊もいいな。
大きな岩の下に
ヒカリゴケもありました。
看板があったところだけでなく
けっこう岩の穴や根っこの
下を覗き込むと見うけられました。
猿の腰掛けかしらね。
登山道の木々には
ちょこちょこと木の名前が
書いてあってルート確認にも
なる感じですよ。
残雪が所々現れてくると
フキノトウが顔を出してますね。
これは開いてしまってますが
まだ食べれそうなのも
ちょこちょこあったな。
つづら道が終了した場所に
国交省の焼岳雨量計があった。
ここから完全に残雪路となる。
谷道になるのだが50cm~1mくらいは
積雪が残っておりザラメで締まっていました。
しかしここから登山道が完全に不明瞭になった。
まだこの辺だと赤いテープで目印が残るのですが......
少し進むと磐座の
秀綱神社がありました。
倒木や水の流れがある場所を
踏み込むとズボっとモモもで
踏み抜いちゃう事も多いです。
安全祈願して中尾峠の
稜線に向かいます。
焼岳小屋の新道と
中尾峠の分岐に到着し
旧道で進みますが
ここからは目印もなくなり
すっかり歩道がわからない。
もともと旧道は夏道でも迷いやすいと
言われるが、ここではGPSのマップで
登山道があるあたりを探りながら歩く事になる。
また先行者の足跡も参考になるのだが、
この足跡も迷っているのがわかります。
とにかく、登山道らしき場所と言いつつ
笹を乗り越えたりもしないといけないのが大変です。
コース探索で時間がかかりましたが
中山峠に到着!! 少し高層雲が出てきた。
西穂高からの稜線に到着すれば
すっかり雪は融けてます。
北側には笠ヶ岳(2897m)と抜戸岳(2812m)の壁
が聳えますね。穴毛谷にはガッツリ雪渓が残ってます。
さて焼岳へのラストスパートは
ガレガレザレザレでけっこう
危なっかしい。上高地側は
溶岩ドームの崩落で削られており
上堀沢、中堀沢、下堀沢が滑り台の
ハーフパイプ状になっている。
このおかげで梓川をせき止めて
大正池ができた訳だけどね。
真正面のドームが北峰2444mだ。
その右側に2393mの三角点ピークがあり
左側の溶岩ドームじゃ南峰2455mになる。
南峰の溶岩ドームは崩落の危険が
あるので入山禁止になっている。
中尾峠から上高地を
見下ろします。さすがに
上高地はもう雪は
無いようですね。
上高地バスターミナルは
混雑してるのかな?
まだ尾根に出ても誰一人とも
出会っていません。静かな焼岳ではありますが
事故があっても誰も気がつかないって事なんだよな。
ラストスパートの登り再開をすると
山頂から4人パーティが降りてきた。
中ノ湯コースからの縦走組で
上高地に降りる予定だそうだ。
振り返れば西穂山荘から奥はまだ
穂高連峰は雪がたっぷりだな。
独標、西穂高は黒みも多くなってきているけど
奥穂高と前穂高の吊り尾根はしっかり雪が残ってるじゃん。
半分くらい登ると今度は
中尾温泉から先行のペアと
ジムニストのソロの人が降りてきた。
自転車のっけたジムニーの人だよねと
お互い確認して中尾温泉組と理解。
そのソロの人もけっこう旧道雪面で迷ったそうです。
北峰のドームとその左の鞍部に到着すれば
その鞍部を越えて進めば中ノ湯ルートになります。
そして右にお鉢巡り風に登れは北峰頂上になります。
さて北峰の岩下をクリア。
巻き込んであと標高差40mほど
登ればカルデラまで到着できるのだが.....
なんと上堀沢源頭部の雪渓が
目の前に現れた。雪渓をトラバース
している足跡があり、それを
越えないと頂上に行けない.....アイゼンはいらない
感じだが、ストックをしまってピッケルに変更した。
しかし、いざ進もうと数歩入ったらお昼どきで
かなりクサレ雪になってる。朝なら硬くしまってるだろうが
GWの立山雄山の時みたいに私の体重ではスルズルと
滑り落ちるおそれがある。ピッケルを根元まで突き刺して
手前に引っ張るとメコメコとめくれて固定が全く効いていない。
ここで滑りはじめるとノンストップで大正池まで滑り台
になってしまうのは確実だもんで、渋々ここまでで
Uターンとした。ありゃりゃ.........2360mでアウト!!
本来の登山道はこの雪渓を直登するコースかな?
焼岳の頂上域には、この時間は
誰一人いなかったので
もしここで滑落しても、連絡して
くれる人もいないしね。
雪解けしてから出直しかなあ.....
今度は中ノ湯ルートでアプローチしてみるか。
.北峰の垂直壁を恨めしく眺め下山開始です。
溶岩のザレザレの滑りやすい急斜面は
降りる方が不安定だわ。
緩斜面まで少し降りて
ピッケルからストックに
変更。昼飯としました。
おにぎりよりヤマザキの
ランチパックが食べやすいにゃ。
まだ焼山は登山シーズン
入りしてないのだなあ。
ぽつねんと休憩してたら
最後のパーティの4人が
登ってきました。彼らは上高地から登って
中ノ湯へ抜けるそうだ。トラバースの雪がくさってるので
体重が重い方は注意ねって言っておきましたけど。(爆)
槍ヶ岳がしっかり聳えてるね。
すっかりザックに250mmの
K10Dを入れてたのを
忘れていました。
やっぱ山だとG12くらいコンパクトな方が使いやすい。
南側の大正池の向こうには
霞沢岳(2645m)が聳えます。
こちらは雪はかなり融けていますね。
K1ピークやK2ピークの下は
霜降りしてるけどね。
大正池の大正池ホテルが
ちょうど見えます。上堀沢下部の
その先にちょうどホテルが鎮座するのだな。
崩落したらストライクしちゃいそう。ドキドキ。
中尾峠から旧道の同じルートで
下山しました。途中の登山道の
岩の上に青い鳥の羽根が
散らばってました。誰か
お食事をなさったようですね。
結局、登りに4時間半、下りに
3時間半くらいかかっちゃいました。
万歩計をみると28,000歩くらいでした。
もう栃尾温泉で1時間くらい筋肉揉みほぐしでした。
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