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2012年6月 5日 (火)

ちょっとはやすぎた焼岳

Img_6402 核融合科学研究所の雨だったので
土岐から松本へ移動。超軽量
ザックをカモシカスポーツに寄って
探しオスプレイのエクソス34を調達よ。
さらに日没の安房峠を越えて
新穂高へ移動し露天風呂をハシゴだ。
栃尾と新穂高の河原の温泉に入って
中尾温泉の林道奥の駐車場で就寝。
26日は天気も良くなったので7時から
焼岳登山を中尾温泉からピストンでアタックだ!!
駐車場から焼岳を見上げるとまだ雪は残るけど
安全を確認しながらのアプローチだな。

Img_6411 中尾温泉登山口の駐車場で私以外は
ソロ2名、ペア1組の入山だけでした。
ピストンの日帰り往復なので
車内泊だけどラストで私がのんびり出発。
ひたすらアルバイトで高度を稼ぎます。
ウッズの切れ間から笠ヶ岳や写真の錫状岳が
ワクワク感をキープしてくれるね。

Img_6414 白水ノ滝の展望地に到着。
神通川水系の蒲田川足洗谷の
上流部の滝だ。焼岳の北斜面
の白水谷の筋だが
溶岩流のためか赤いヘマイタイトな
岩盤が確認できますね。分岐林道が
あったので滝壺探険隊もいいな。

Img_6443 大きな岩の下に
ヒカリゴケもありました。
看板があったところだけでなく
けっこう岩の穴や根っこの
下を覗き込むと見うけられました。

Img_6451 猿の腰掛けかしらね。
登山道の木々には
ちょこちょこと木の名前が
書いてあってルート確認にも
なる感じですよ。

Img_6453 残雪が所々現れてくると
フキノトウが顔を出してますね。
これは開いてしまってますが
まだ食べれそうなのも
ちょこちょこあったな。

Img_6456 つづら道が終了した場所に
国交省の焼岳雨量計があった。
ここから完全に残雪路となる。
谷道になるのだが50cm~1mくらいは
積雪が残っておりザラメで締まっていました。
しかしここから登山道が完全に不明瞭になった。
まだこの辺だと赤いテープで目印が残るのですが......

Img_6458 少し進むと磐座の
秀綱神社がありました。
倒木や水の流れがある場所を
踏み込むとズボっとモモもで
踏み抜いちゃう事も多いです。
安全祈願して中尾峠の
稜線に向かいます。

Img_6460 焼岳小屋の新道と
中尾峠の分岐に到着し
旧道で進みますが
ここからは目印もなくなり
すっかり歩道がわからない。
もともと旧道は夏道でも迷いやすいと
言われるが、ここではGPSのマップで
登山道があるあたりを探りながら歩く事になる。
また先行者の足跡も参考になるのだが、
この足跡も迷っているのがわかります。
とにかく、登山道らしき場所と言いつつ
笹を乗り越えたりもしないといけないのが大変です。

Img_6475 コース探索で時間がかかりましたが
中山峠に到着!! 少し高層雲が出てきた。
西穂高からの稜線に到着すれば
すっかり雪は融けてます。
北側には笠ヶ岳(2897m)と抜戸岳(2812m)の壁
が聳えますね。穴毛谷にはガッツリ雪渓が残ってます。

Yakedakerute さて焼岳へのラストスパートは
ガレガレザレザレでけっこう
危なっかしい。上高地側は
溶岩ドームの崩落で削られており
上堀沢、中堀沢、下堀沢が滑り台の
ハーフパイプ状になっている。
このおかげで梓川をせき止めて
大正池ができた訳だけどね。
真正面のドームが北峰2444mだ。
その右側に2393mの三角点ピークがあり
左側の溶岩ドームじゃ南峰2455mになる。
南峰の溶岩ドームは崩落の危険が
あるので入山禁止になっている。

Img_6486 中尾峠から上高地を
見下ろします。さすがに
上高地はもう雪は
無いようですね。
上高地バスターミナルは
混雑してるのかな?
まだ尾根に出ても誰一人とも
出会っていません。静かな焼岳ではありますが
事故があっても誰も気がつかないって事なんだよな。

Img_6508 ラストスパートの登り再開をすると
山頂から4人パーティが降りてきた。
中ノ湯コースからの縦走組で
上高地に降りる予定だそうだ。
振り返れば西穂山荘から奥はまだ
穂高連峰は雪がたっぷりだな。
独標、西穂高は黒みも多くなってきているけど
奥穂高と前穂高の吊り尾根はしっかり雪が残ってるじゃん。

Img_6517 半分くらい登ると今度は
中尾温泉から先行のペアと
ジムニストのソロの人が降りてきた。
自転車のっけたジムニーの人だよねと
お互い確認して中尾温泉組と理解。
そのソロの人もけっこう旧道雪面で迷ったそうです。
北峰のドームとその左の鞍部に到着すれば
その鞍部を越えて進めば中ノ湯ルートになります。
そして右にお鉢巡り風に登れは北峰頂上になります。

Img_6521 さて北峰の岩下をクリア。
巻き込んであと標高差40mほど
登ればカルデラまで到着できるのだが.....
なんと上堀沢源頭部の雪渓が
目の前に現れた。雪渓をトラバース
している足跡があり、それを
越えないと頂上に行けない.....アイゼンはいらない
感じだが、ストックをしまってピッケルに変更した。
しかし、いざ進もうと数歩入ったらお昼どきで
かなりクサレ雪になってる。朝なら硬くしまってるだろうが
GWの立山雄山の時みたいに私の体重ではスルズルと
滑り落ちるおそれがある。ピッケルを根元まで突き刺して
手前に引っ張るとメコメコとめくれて固定が全く効いていない。
ここで滑りはじめるとノンストップで大正池まで滑り台
になってしまうのは確実だもんで、渋々ここまでで
Uターンとした。ありゃりゃ.........2360mでアウト!!
本来の登山道はこの雪渓を直登するコースかな?

Img_6522 焼岳の頂上域には、この時間は
誰一人いなかったので
もしここで滑落しても、連絡して
くれる人もいないしね。
雪解けしてから出直しかなあ.....
今度は中ノ湯ルートでアプローチしてみるか。
.北峰の垂直壁を恨めしく眺め下山開始です。
溶岩のザレザレの滑りやすい急斜面は
降りる方が不安定だわ。

Img_6523 緩斜面まで少し降りて
ピッケルからストックに
変更。昼飯としました。
おにぎりよりヤマザキの
ランチパックが食べやすいにゃ。

Img_6520 まだ焼山は登山シーズン
入りしてないのだなあ。
ぽつねんと休憩してたら
最後のパーティの4人が
登ってきました。彼らは上高地から登って
中ノ湯へ抜けるそうだ。トラバースの雪がくさってるので
体重が重い方は注意ねって言っておきましたけど。(爆)

Imgp4526 槍ヶ岳がしっかり聳えてるね。
すっかりザックに250mmの
K10Dを入れてたのを
忘れていました。
やっぱ山だとG12くらいコンパクトな方が使いやすい。

Img_6537 南側の大正池の向こうには
霞沢岳(2645m)が聳えます。
こちらは雪はかなり融けていますね。
K1ピークやK2ピークの下は
霜降りしてるけどね。
大正池の大正池ホテルが
ちょうど見えます。上堀沢下部の
その先にちょうどホテルが鎮座するのだな。
崩落したらストライクしちゃいそう。ドキドキ。

Img_6538 中尾峠から旧道の同じルートで
下山しました。途中の登山道の
岩の上に青い鳥の羽根が
散らばってました。誰か
お食事をなさったようですね。
結局、登りに4時間半、下りに
3時間半くらいかかっちゃいました。
万歩計をみると28,000歩くらいでした。
もう栃尾温泉で1時間くらい筋肉揉みほぐしでした。

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