見えないモノを見るという事
東日本大震災の本震と津波によって
沿岸の原子力発電所が被害をうけ
女川、福島第一、福島第二原発のうち
メルトダウンで爆発事故まで発生させた
福島第一原発は世界最悪の原発事故となった。
爆発による放射性物質の拡散と
現時点でも炉心部は全く手がついておらず
注水だけで地下水脈への直漏れは知らないことにして、
回収したタンク水の一部ですら漏らす始末。 原発周辺は拡散された
放射能物質の高い線量のため
現時点では名称も変えて
・ 避難指示解除準備区域
・ 居住制限区域
・ 帰還困難区域警戒区域
を設定している。 避難指示解除準備区域までは住民以外でも
自由に立ち入りができるが、夜間の居住は
できず、警備も厳重で警察車両も多い。
県外ナンバーならば職務質問もあります。
通行規制は居住制限区域の境界となり
国道6号の場合は富岡町役場の北側になります。
第一原発から約7kmの位置になります。 常磐線のJR路線も原発区間は
通行止になっています。
現時点では広野駅~原ノ町駅と
相馬駅~浜吉田駅が運休状態です。
運休区間の木戸駅周辺では
除染でバラスの入れ換えをしてますね。
しかもゴムびきでない黒色の1トンバッグに入れてる。 林野は無視して市街地の
除染は進められているが、
実際、1トンバッグが
農地に積み上げられている。
この風景が除染行為の現状である。法律で定められた限界
一般 1mSv/year (20mSv/year容認)
放射線従事者 50mSv/year
発癌性リスクの境界 200mSv
発癌に関係する最低の線量10~100mSv 今回は当然ですがビジターとして
被曝地に接近しています。
だから安心という訳ではありませんが、
線量計はμSv/hが単位です。
つまり高い場所でも1~2時間、
生活圏でも1~2日ですので、
被曝量は時間を掛け算すれば
累積の被曝線量は大したことはないです。
ですが1年間で計算すればそれなりの数値です。
さらに内部被曝しちゃうとしっかりオールタイム
接近戦被曝祭になります。つまりそこで生活するか
否かが、やはりポイントになります。
自然に被曝する量に対し追加線量ってことにもなりますが、
バックグランドで0.10であれば(追加線量=絶対量-0.10)
となります。しかし被曝してる量は絶対量ですから
とりあえずバックグランド無しの絶対値表示します。
下記調査結果は0.10μSv/h は絶対値の実測値で
0.88mSv/yearはその環境に1年間生活する場合の
被曝量試算です。むろん、外部被曝のみの問題で
内部被曝は全く無いと想定しているわな。
ただし、この数値が正しい、正しくないという
ことは当然、言えません。今の日本では
風評という言葉が蔓延しています。
それは悪い評価でも良い評価でも同じことです。
政府だから正しい、反対派だから間違いって
訳ではありません。つまり盲目状態だから
だれの意見でもいいから判断したい訳ですね。
よく放射能は見えないからどうしようも無いといいます。
もちろん食べ物の味にも影響しません。
美味しいものは美味しいし、不味いものは不味い。
ですが、線量計を万歩計のように持っていれば
人間の五感に追加するセンサーとなる訳で
それで各自判断すれば良い訳です。
旅行に行って活気のある姿を見て放射能は大丈夫
と思っても、それはある意味、風評レベルに
近いのかもしれませんね。
測定値(μSv/h) x 24H x 365day = 1年間曝露時の単純試算(mSv/year)
■ 2012年9月調査
遠州地域
0.10μSv/h - 0.88mSv/year
広島市(市街地アスファルト)
0.10μSv/h - 0.88mSv/year
竹原市(農地)、山陰(一部)
0.18μSv/h - 1.58mSv/year
広島原爆ドーム(フェンス内側)
0.24μSv/h / 2.10mSv/year
■ 2013年11月調査
東京都、神奈川県、埼玉県、群馬県の各高速道上
0.10μSv/h - 0.88mSv/year
猪苗代湖(道路、農地)、
会津若松(道路、農地)、南会津(道路、森林)
0.10~0.15μSv/h - 1.31mSv/year
日光市(道路、杉並木)、宇都宮市(国道、農地)
0.15μSv/h - 1.31mSv/year
成田市(道路)、いわき市(国道、農地、河川敷)
0.20μSv/h - 1.75mSv/year
三春、郡山市、本宮市(高速、国道)
0.40μSv/h - 3.50mSv/year
楢葉(第二原発付近、国道、農地)
0.40~0.70μSv/h - 6.13mSv/year
本宮市(農地)
1.18μSv/h - 9.63mSv/year
富岡(第一原発7km地点の国道、アスファルト上)
1.25~1.45μSv/h - 12.70mSv/year 富岡の規制線を越えれば、やはり
年間20mSvを越えるってことで
生活はできない状況なのです。
でもまあ一般基準の1mSvは軽く
10倍ほど越えてるけどね。 2年半が経過した時点で台風もかなりの
数が接近、上陸してかなりの自然除染が
進んだ。広島原爆でも神風として知られる
台風除染効果とヨウ素などの半減期の
短いものが下がりはじめたため曝心地から
離れた場所は下がってきている状況です。
いわき市内がどこで計っても0.20μSV/h前後で
平の繁華街から湯本の温泉街も、沿岸部の
田園地帯も安定していました。 特に注目したいのが夏井川の河川敷。
草っぱらでも、護岸のセメントに
堆積した泥を計っても0.14と低いのです。
しかし、河川敷のベンチの木材をはかると
0.28となる。これが放射性物質が固定
されたということを説明している。
大量の雨で流れた泥はかなり洗浄されており、
堆積したものと違ってフローの水でイオンとして、
また微細粒子として下流へ流れて浄化が進んでいる。
(むろん最終的には大いなる海で薄めてる....)
しかし、木材などは中で結晶化したり細胞内に
入れば定着して固定するとなかなか流れ出てこない。
これにしても、その違いは目ではわかりにくいので
線量計が欲しいというのはそこなんだよね......
食物連鎖にしても蓄積、固定化するから
最終捕食者が高密度に汚染される。
これは重金属の公害でも充分周知されていますね。 必要以上にビビることはないが、
高い場所、高いモノもあるならちゃんと
対応するためには、各自、デジタルな第六感を
準備しなければならないのではと思うのです。
ある程度は報道や政府調査のデータを
踏まえる訳ですが、盲目的に信じるには
シガラミが多すぎる。だから信頼はできないのよね.....
まあ、眼に見えるからと言って全然見えてないってこともある。
要するに見ようとする意志があるかないかという事かな。
だから見ないふりをしたくないあって思っただけ.....
ともあれ来るネクストステージに備えて。
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コメント
東北福島までお出かけでしたか。
当方、台風やら低気圧やらが次々とやってきましたので、
大人しくしていました。
昨日、みぞれが降り明日は雪になるというので、
今日はシェルバの冬眠の日となりました。
10日くらい前に雪虫が乱舞していましたので、
11/1に車はスタッドレスに換えました。
投稿: ayaG | 2013年11月 9日 (土) 15時40分
もうスタッドレス交換時期ですか...
道央でもニュースで一気に
積雪してる風景で突風被害も出てますね。
過酷な季節がまた訪れますが事故など
あいませんように!!
こちらは紅葉の終盤って感じです。
投稿: きぐる | 2013年11月 9日 (土) 22時01分