岳にガクッ
実写映画版「岳」をみてきたよ......
予想通りだったんだけど小栗旬は
チャラけてたなあ。原作の島崎三歩は
はやはりマジメでピュアな人間性からくる
笑顔であるが、所詮はビジュアルの
良い役者を使うとただのカッコ付けに
なってしまうのだ。
三歩の配役はあんまりかっこよくない
顔でないとダメだろうなあ。
完全にミスキャストだった。
映像的には「バーチカルリミット」を
日本の低いレベルで撮影したという感じ。
「運命を分けたザイル」ほどのリアリティは無いし、
「バーチカルリミット」の映像すら表現できてない。
ある意味、映像に愛情を感じるなら
「劔岳 点の記」の方が良くできていたかな。
どうせスチャラカやるなら「ホワイトアウト」
みたいに割り切ってしまっても良かっただろう。
しかも爆弾低気圧のくせに
春山のガチガチの雪質の風景。
ラッセルで腰までってのが無い
ところも無理があるよなあ。
雪崩の基礎すら論ずる場面はない。
雪洞も掘る設定も無いし、
クレバスばかりに目が行っている。
結果、「バーチカルリミット」になって
しまうのだよなあ。
技術的要素を完全に排除して
「岳」を表現するのは無理があると思うにゃ。
それに妙にファッショナブルなウェアが
浮いていたなあ。汚れてもないし。
また、登山者側の視点の演出がまったくない。
ほとんど、クミちゃんとサンポをメインに
救助側の視点でしか見ていない。
「空へ 救いの翼」的な展開なのだ.....
そのため非常に一面的に感じるのだ。
原作の出来の良さが逆に際立った気がする。
クミちゃんに焦点を絞りすぎた脚本であるから
仕方ないっていえば仕方ないが
原作は登山者があってのストーリー展開
だから共感できる事もあるんだと思う。
ロケは奥穂高の山頂空撮だが、ここで
日清ラ王のCMは撮影しなかったようだ。
クライミングシーンでは三ツ峠に入った
ようだし、涸沢以外には立山、八ヶ岳、
八方尾根でロケに入ったようだ。
山村山荘は八ヶ岳の稲子湯。
空撮のラストが北アから抜けて雲海の
独立峰でフェードするがこれが白山だった。
富士山にしなかったのは良し!! (笑)
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